過ぎたるはなお、及ばざるが如し(腎の場合)

こんにちは。不眠の第4回です。腎の弱りの不眠にも特徴があります。心地良い眠気があるので、就寝すると不思議なことに何故か眠れない、といった経験された方はいませんか？寝床に着くと気持ちがいいし、身体は楽だし、眠気もある、だのに眠れないのです。「何やねん！」と思わずツッコミを入れたくなりますが、これは疲労が蓄積し、腎が弱るとこのような不眠の症状が現れます。疲労していたら眠たくなりそうなものですが、疲れすぎるとかえって眠れなくなるのです。施術としては腎を補う施術をします。また、寝ていると、両足がだるくて足を様々に動かして位置を変えているうちに目が冴えて眠れないといった場合もあります。これも上記と同様に腎を補う施術になります。また、老人の方で布団に入ると足の裏が温かくなって眠れないと訴える方がいますが、これもその範疇に入ります。ただしこの場合は腎陰虚になります。これは加齢して腎陰が不足することで起こります。若い方でも足が極端に冷える方で、夏にはやはり就寝時に足が温かで眠れず、冬は入浴しても足がすぐ冷える方がおられますが、これも上記と似たようなものです。ですから、老人の方も若い人も腎陰を補う施術を行います。