目が冴えて仕方がない(心とと風邪が原因の場合)
2025/06/20
不眠の続きです。不眠の原因が臓腑の心、或は風邪にある場合、共通の症状があります。それは何かというと目が冴えて眠れないことです。時計の秒針の音が聞こえるくらい、神経が高ぶっている、或は時間がどんどん過ぎていることが分かり、早く寝たいのに眠れないなどです。また、当院で問診したときに寝付くのに30分はかかる、とおっしゃる方がいますが、普通に考えても眠ってしまえば、ものの10分で寝たとしてもわからないですよね。この場合も不眠の対象になります。何故なら心神が安定していないと判断されるからです。さて、この目の冴えて眠れない不眠の鑑別法は、脈診で洪(脈の形)、舌診では舌先が赤い場合は臓腑の心が病んでいるとします。もう一つ、脈診で浮緊(橈骨動脈を弱く按じたときを浮脈、強く按じたときは沈脈、緊は縄が指にあたる感じ)があれば風邪の状態であるとします。臓腑の心が病む場合は、PC、スマホの画面を見すぎたり、気疲れなどして血が消耗し、肝鬱を起こし、心火となります。舌の先もピリピリ痛むことがあります。この場合の施術は心を安定させ、熱を下す施術を行います。必要であれば肝も整えます。もう一つの風邪ですが、ここで扱われる風邪は専門家がよくいう表証です(風邪は皮膚の表面からしかも、背部の風門穴から入ると鍼灸ではいう)。鍼灸では身体の表面にある邪気(風邪だけでない場合もある)が存在すると邪気と正気が相争うため、通常であれば目から体表にある気が入ることで眠くなるはずが、気が入れず目がぱっちり開いてしまうのです。これが風邪が原因の不眠の病理です。これは言うまでもなく風邪の施術を行います。
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高見鍼灸整骨院
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