似て非なるもの
2025/06/10
前回はフラクタル理論で五十肩の原因を腎としましたが、臓腑の腎について説明します。西洋医学でいう腎臓と東洋医学でいう腎は似て非なるものだと思います。西洋医学では腎臓は体内の老廃物や余分な水分を尿として排出する、或は電解質や水分の量の調節、ホルモンを生成する臓器です。東洋医学では先天の精を封蔵する大切な臓とされています。先天の精とは何かと言うとこれは両親からいただいた精をいいます。この量には個人差で多い少ないはあります。当然、これが多ければ多いほど丈夫な体になりますし、少なければ少ないほど虚弱体質になるわけです。この精は陰で血や津液(リンパ液)の材料となります。それだけではなく、陽気も生じさせます。これが腎陽と呼ばれ、その働きは胃腸を温め、これを正常に働かしめ消火吸収を促進します。そして、水穀の精微(食べ物から抽出されたエネルギー源)が作られ、絶えず腎に補給されて先天の精を補うのです。このため、胃腸は後天の元と言われる所以です。こうして生命を維持する大本が腎を中心に行われていることが分かります。ところで特に健康に気をつけないならば、先天の精は補充されても、年月を経て生きていくと減少していきますので、それに伴い腎陽も弱り、胃腸も弱り、身体が徐々に弱ってきます(これが加齢です)。ですから、身体を壮健に保ちたいなら、胃腸を丈夫にし、ついでに腎も補う施術を受ければ良いのです。これが当院のアンチエイジング法になります。次回は五十肩の病理と施術の流れについて書いてみようと思います。
----------------------------------------------------------------------
高見鍼灸整骨院
住所 : 大阪府和泉市のぞみ野1丁目1−12
電話番号 :
0725-57-5588
大阪で健康な暮らしをサポート
----------------------------------------------------------------------