フラクタル(相似)理論
2025/06/10
こんにちは。何故、五十肩の原因が腎にあるかの理由です。鍼灸の先生方には分かる人には分かると思います。そうでない読者の方は「へえー」ぐらいの納得で結構かと思います。さて、体のフラクタル(相似)理論についてです。これは人体の各部(例えば手なら手、足なら足など)が身体全体を表し、身体の異常がその各部の一部に現れる(例えば、手の指先、足の裏などに圧痛がでるなど)とする理論です。具体的には、ひと昔に流行った足ツボマッサージ。施術を受けられた方もおられるかも知れません、テレビなどで芸能人が健康番組のモデルの患者をやっていたり、バラエティ番組の罰ゲームでその施術を受けているの目にすることがありました。まさにあれは、足そのものを身体全体と診て、足の各部に内臓や感覚器官などを配当し、これらが病めば圧痛として現れ、そこに施術をすると病気が寛解、或は消失するとしています。鍼灸では四肢や腹部、背部にもフラクタル理論を用いて施術を行います。ここでは四肢に限って説明します。まず、脈診以外の切診では経穴の反応を見るだけでなく両手、両脚の各部の皮膚の寒暖を確認したりもします。その際、手の指先から腕関節までを頭部、腕関節から肘関節までを胴体或はこれに下肢を加えます。そして肘関節から肩関節までを下肢とします(この場合、腕関節から肘関節を胴体としてみた場合のとき)。両脚も同様にして考えてください。足が頭部、下腿部が胴体、或は胴体と下肢、大腿部が下肢となります。五十肩は当然、肩関節の痛みですからフラクタル理論からすると、下肢の部分に問題があると判断します。ところで頭部(手)は心、胴体(下腕)は腸胃、下肢(上腕)は腎とざっくり考えると、下肢=腎となり、ここの弱りであるとわかります(詳しく知りたい方は『上下左右前後の法則』(メディカルユーコン)をご参照ください)。また『黄帝内経 素問』にも尺膚診として同様の理論を展開しております。次回はフラクタルから離れて腎について詳しく話してみたいと思います。
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高見鍼灸整骨院
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