肩凝りの施術は当院では脇役

前回のブログは、うんちく話で終わってしまいました。ここで話を戻して、当院では肩凝りをどう捉え、施術を行なっているかについて少し書いてみようと思います。一口に肩凝りといっても、その辛さは人によって千差万別です。かく言う私も肩凝りがあるのですが、普段はあまり自覚がありません。たまに自覚すると重くて痛み、患者さんもこんな辛い思いをしているのかなあと思います。当院でも、中年の女性で、ありとあらゆる治療院、整形外科に通院したけれど、少しも治らなかった、と豪語するかたがおられました(但し、この方は身体が悪過ぎました)。それだけでなく、この方は肩凝りで当院に来ていたわけではなく、別の主訴で来院されていたので、その症状が消失すると通院するの中止するため、それを取ることはできませんでした。そうかと思うと、１〜２回の施術で肩がスッキリしてしまう方もいます。現在、当院では、肩凝りのみで施術を受けられる方はおられません。もともと、当院のコンセプトとして、症状の寛解あるいは消失を目的として施術を行うこと(特に後者を目的としています)ですので、按摩、マッサージ、指圧の施術を行わないことも関係していると思います。それに、当院では肩凝りを併発する病気が多いのです。主訴の症状を取り除いたら、肩凝りも消失してしまうのは良いのですが、別の原因で起きている肩凝りの施術を行わなければいけない時があります。例えば鬱の方だと、倦怠感を訴えられたものの、これが消失すると気にならなかった肩凝りの症状を訴え始めたりします。この時にも精神的安定を図る意味でも肩凝りの施術を行います。このこと気にして眠れなかったり、鬱症状がキツくならないよう予防するためでもあります。概して当院は主訴以外の症状の一つから三つくらいまで施術を行うことが多いです。当院の施術の効果を最大限に味わっていただき思っているからです。これが当院の最大のサービスでもあります。