秋に発症する花粉症
2025/05/23
こんにちは。最後の秋に発症する花粉症です。病因病理を述べると夏には発汗したり、熱中症対策で水分補給の機会が増えます。水分を多く摂取するわけですから、当然、胃液は薄くなります。この希薄な胃液の状態で一夏、食物を消化し続けるわけです。また腸の方も胃から来た未消化物を含んだこれを受け取り、消化、吸収を行います。夏が終わり、秋になりなんとする頃、胃腸はすっかり弱りきっております。以上が西洋医学的な説明ですが、東洋医学的には水分の摂り過ぎで脾(消化器の総称)がこの湿気(脾は陰気が多く、湿気を嫌う)で弱るからだとしています。胃腸(脾)が弱ったこの時に消化、吸収が遅れるため、血の材料(東洋医学では精微)の補給が遅れ、血の産生さらに遅れがちになります(西洋医学的には骨髄から産生されるとしていますが、東洋医学では脾胃から造られるとしています)。こうなってくると、体全体の血が少なくなり、肝に蓄積される(肝は血を一定量蓄積して必要な臓腑、器管に血を送る)血量は減少します。すると、肝の機能に異常をきたし、肝鬱気滞を引き起こします。以下、春と同様の機序で秋の花粉症が発症することになります。この施術の流れとしては、胃腸の弱りを取りつつ、肝鬱の処理を行います。以上が東洋医学的花粉症の解析となります。最後までお読み下さりありがとうございました。
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高見鍼灸整骨院
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