花粉症の鍼灸的解析(花粉症の種類と春先から夏の花粉症の病因病理)
2025/05/21
こんにちは。今回は花粉症を取り上げてみました。少し前の春先に腰痛で来院された方の中には、これのくしゃみで発症したと顔をしかめつつ、訴えられた患者様が何人かおられました。そういった患者様には当院では腰痛のみならず、花粉症の施術も同時に行います。くしゃみの衝撃で起こる腰痛の再発防止のためです。のちにもお話しますが、これ以外にも風邪の施術も行う事があります。これも背部の緊張をとり、腰痛を悪化させないためです。さて、花粉症は春先から夏にかけて多く見られますが、秋にも発症するものがあります。この二つの花粉症は病理機序が異なると鍼灸では認識し、弁別して施術を行います。前者の場合は一言で言えば、肝の異常です。春の体調管理でも語りましたが春には肝が身体を主宰します。だから、入学、就職などの環境の変化や会社や組織の人事異動等による人間関係のもつれなどで、精神的な抑うつ、過敏な反応が原因となって、肝に機能的な異常を起こしやすいのです。ここから肝鬱気滞となり、肝の昇発作用(気を上昇させる)が肺の粛降作用(気を下降させる)に勝ると咳が出たり、のぼせ(逆気)を引き起こします。また、のぼせは頭部に気を鬱滞させるため、熱がこもりその熱が目の充血、あるいは痒みの原因となります。さらに肺気が上手く働かないため鼻(肺は鼻を司る)に痒みを自覚し、くしゃみが起こります。また頭部に気が上昇して下降しづらいので、ここを巡っている水分が停滞し、これが涙や鼻水となって出てくるのです。これが、春先から夏にかけての花粉症の病因病理になります。
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高見鍼灸整骨院
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