偏頭痛
2025/09/09
こんばんは。以前のブログで頭痛の総論のようなものを書きましたが、少し突っ込んだ話をしてみようと思います。偏頭痛の原因は一般的に肩凝りや頸項部の凝りとされており、目の使い過ぎや仕事や趣味などで腕を使い過ぎなどがその元とされ、そう思い込んで来院される方も少なくありません。確かにそういうこともありますが、当院では①ストレス②食べ過ぎ③疲労の蓄積④骨盤のズレ⑤風邪が根本原因と見ています。これら①、②、③、④はいずれも肩凝りや頸項部の凝りを引き起こすからです。じゃあ目の疲れは無いのかと言いますとあるのはありますが、①、②、③を寛解あるいは消失させる施術を行うとほぼ同時に取れてしまうのが当院の鍼灸や脈診低周波施術です。たまに眼精疲労の施術を行うことがありますがほとんどないと言っても良いです。
①のストレスによる偏頭痛ですが、鍼灸でいう肝鬱の証の症状の一つです。ストレスがかかり、精神的抑うつがあると全身の気の流れが悪くなり、気の鬱滞が起き、そこに病変が現れるものです。肝鬱は肝の鬱と書くくらいですから、肝に深い関係があります。肝と胆は五臓六腑でいう表裏関係です。ですので、肝鬱の症状は肝胆に所属する経絡(五臓六腑にはそれぞれに所属する経絡を持っている)に現れやすいです。すなわち、肝の経絡が頭頂部に達しているのと、胆の経絡が側頭部に通過していることから肝鬱になると、これらの部分が痛みとして現れるのです。遊走性の痛みも特徴です。あと必ずしも肝鬱とは限らないですが、女性の生理の時も偏頭痛を発症します。肝が生理を主るので。
②の食べ過ぎも多いです。胃の経絡は前額部、こめかみに分布していますのでこれらの部分に頭痛として現れやすいと言えます。
③の疲労の蓄積による偏頭痛は基本、寝不足からが多いのです。寝不足をすると一番弱りやすいのが腎です。腎の経絡は後頭部にもありますし、表裏関係の膀胱の経絡も後頭部を通過し、側頭部に入り胆の経絡と接続しています。このため、後頭部や側頭部の偏頭痛として現れます。また、痛みも鈍痛で頭部を回旋しにくくなることと、頭痛の施術が効果があまり無いのも特徴です。結局、疲労をとる施術(腎虚を改善する)を行いつつ、睡眠時間を7〜8時間確保し続けることが偏頭痛を消失させるのが一番効果的です。
④は骨盤のズレによるものですが①、②、③、⑤も関与しています。理由は①は胆の経絡が仙腸関節を通過するためです。また、肝は全ての筋腱に関与し、その病変はその緊張として現れ、筋腱のアンバランスを産み、骨盤のずれを引き起こします。②は胃腸の弱りです。胃腸が弱ると肌肉が弱り、筋力が衰えて骨盤がずれやすくなるのです。糖尿病にいずれ書くつもりですが、糖尿の方は胃腸の病変のためやはり筋力が衰えやすいです。③は腎の位置がほぼ腰方形筋の所ですので、そこの左右のアンバランスから骨盤のずれを生じることが多いです。ところで先ほど書いた腕の使い過ぎによる肩凝り、頚項部の凝りも骨盤のズレです。使い過ぎはないとは言いませんが、骨盤のズレを整えると腕の使い痛みが取れるだけでなく、これによる肩凝り、頚項部の凝りも取れます。⑤の風邪ですが、症状がほとんどないものの、僧帽筋に緊張をうみ、これが頭痛になったり、僧帽筋の下にある脊柱起立筋緊張させ、骨盤のずれを生じ、痛みをさらに増悪させたりします。①、②、③、④、⑤は当然肩凝り、頸項部の凝りを生じさせます。当院が肩凝り、頸項部の凝りが偏頭痛の原因としないのはこれが理由です。ただし、強揉みを日頃から受けている方の肩凝りが原因の偏頭痛はここではあえて除外しています。何故なら、もともと、①、②、③、④、⑤による肩凝り、頚項部の凝りであったものが、長年、強揉みを受けて揉み起こしとなり、硬くなり過ぎて、頭痛を起こしやすい場合があるからです。
⑤の風邪は先に書いたように目立った症状がありません。風邪症状があったとしても朝の起床時に限られるため、日中はほとんど自覚のないまま過ごしていることが多いのですが、発熱せず頭痛だけでる場合があります。
施術はこれらを消失あるいは寛解目的で適宜、四診合参、脈診をして行います。以上です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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高見鍼灸整骨院
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