生理の遅れ(月経の遅延)
2025/09/01
こんばんは。生理(月経)が遅れがちでお悩みの女性は多いと思います。当院でもよくご相談を受けます。これは四診合参も行いますが、生理の遅延する方は脈診で浮緊の脈がよく現れているのが特徴です。浮緊の脈とは風邪の脈です。こう言うと大半の方が「風邪の自覚はない」と答えられます。その症状も発熱はないなど、自覚症状が思い至らないからです。思い至らないと書きましたが、実際にはあっても忘れておられることが多いのです。何故なら風邪の初期は、朝の起床時のみ症状が現れることが多いからです。詳しく言うと、起床時、咳、鼻水、喉の痛みがあっても、朝食を摂ったり、準備をして出社、登校するうちに症状が消失するので忘れていると言った方がいいのかもしれません。このことを当院では問診(カウンセリング)で確認し、思い出してもらい、風邪であることをあらためて確認してもらう様にしています。
では風邪が生理の遅れを引き起こすのでしょうか?鍼灸の理論で説明すると、生理前には気が上昇し、上半身に多く分布する様になります。そして一気に気を引き下ろすことで生理が始まり、出血するわけです。ところが、身体がこの時に冷えたりなどして、第二、第三胸椎間の傍らにある風門穴に風邪が入ると(東洋医学では風邪は背中から入るという)、上半身にある気が風邪を侵入させまいとして、これと争い始めます(邪正相争と言います)。このため、本来ならば気を下ろして生理を起こすのですが、邪正相争のため、気を下すことができなくなります。もし、無理に気を引き下ろすと風邪がさらに体内の奥深くに侵入し、症状が重くなるからです。こう言った理由から、生理が遅れ始めるのです。さらに言っておくとこの時、生理の来潮を示す脈も現れているのも風邪による遅延です。これが鍼灸理論による病因病理になります。ですのでこの理屈によって当院では風邪を確認してこれを除去する施術を行い、生理になるよう促します。風邪の場合には十中八九成功しますので、とても喜ばれます。これ以外の場合はカルテを調べてご報告します。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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高見鍼灸整骨院
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